重量式直線型充填機の新規導入工事
中部地方の食品メーカー様
製品
コチジャン、テンメンジャン導入設備の仕様
充填温度 | 約60度 |
扱いビン種 | 広口樹脂容器1000ml、500mlの2種類 |
能力 | 1000ml 30本/毎分 500ml 出来高 |
ご依頼内容
精度と能力の向上充填機の入れ替えがご希望でした。現状の充填機は能力が20本/毎分程度であるので、能力を30本/毎分まで上げたいとのご要望でした。また、充填システムとして、ロータリーポンプと流量計との組み合わせであるが、充填量の精度が悪く人手にて修正が必要となる事が多いので、システムの見直しを含めて検討してほしい。とのご要望でした。その他の条件としては、CIP(定置洗浄)とSIPに(定置滅菌)対応できる事と、サニテーションの際に分解が不要である事などとなりました。
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打合せ・調査
お客様の工場へ現地調査へ伺いました。打合せと現地調査のためにお客様の工場へ訪問させていただきました。事務所での打合せの後に現地の調査として、既設の充填機とコンベヤなどの取合い部の構造を確認しました。それからバッファータンクからポンプユニット、サニタリー配管などの製作範囲の確認と、設置場所の範囲、場内への横引き搬入経路の確認をしました。その後、仕様書を作成してから再度現地での打合せと調査、スケッチを行い、工事内容の詳細と価格を決定しました。
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課題
既設の設備に追加工事ご予算の関係上、既設のタンクを流用する事としましたが、既設の充填機がノズル3本立てなのに対して、新規の充填機はノズル4本立てとなるので、既設のタンクに追加工が必要となります。また、充填機のサイズが大きくなるので、そのままでは設置できません。それと、搬入口の前には別ラインの機械が設置してあり、そのままでは搬入が出来ませんでした。
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解決方法
能力アップ対策として先ずは、お客様のご依頼にお応えするべく、能力アップの対策として新規充填機をノズル4本立てとし、充填精度を上げるために重量式(ロードセル計量)とロータリーポンプ、シャットバルブとの組み合わせとしました。工事関係の問題解決としては、既設のタンクへ配管追加を施し、充填機との取合いコンベヤは短縮改造や、カバーの再製作などしました。また、搬入経路の確保では別ラインの機械を一旦分解して、搬入後に復旧する事としました。
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結果
新規設備工事を一貫してお手伝い致しました。既設の機械、設備の撤去、送液設備、取合いの改造、搬入経路の確保、及び新規充填機の設置工事までを一貫して施工させていただきました。新規の充填機は充填能力が30本/毎分(1800本/時間)を達成するのと、充填精度は±0〜+3%を担保する事ができ、お客様には大変満足していただく事ができました。
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