いつもお取引のある部署の方とは別の研究所からのご依頼がありました。お邪魔すると、4、5メートルのコンベアがあり、製品が箱に入った状態で流れてきて、メルターで封函するまでの装置がありました。その装置は、箱に射出するメルトの位置を測定し、どの位置に打てば一番コスト削減になるかを検証する為の装置でした。
さらにお話を伺うと、メルトの量をできるだけ少なくするに事に加えてどれだけ短時間でケースに封をできるかを気にされていらっしゃいました。既存の機械を活かしてメルトガンの位置を横に付けて計測したいというのがご希望でした。又既存のキャスターはストッパーが付いていないので新たに新調し、より安定力が増す仕組みにしました。
既存の設備をそのまま使って研究したいとの事でしたので、設備を活かしつつよりお客様が使いやすい様に工夫を施しました。一つのガンの位置を決める際に目盛り付きの手回しハンドルをつけ、どの位置で設定しているかがすぐわかるようにしました。又箱が流れてくると、棒状のセンサが作動し制御盤面に設置した外部タイマーが起動し、設定した時間の分だかメルトが射出されたフタを押さえる仕組みを作りました。それによって、メルトの付け方や、押さえる時間がわかってくるという仕組みです。
外側のフレームや既存メルトに付属する部品を外し、ご指定の位置に取付か動作確認を行い当初の目的を達成する事ができました。実際に工場のラインでは、一日に何千何万というケースの封を閉じるので、メルトや封をする時間でも少し変更する事で大きく変化していきます。お客様にはご希望通りの製品を納入できた事で、縁の下の力もちの様な役割を果たせた事をうれしく思います。
後日、お客様には改造した装置を使って、どんどん実験を行っているとのお話を伺い、とても嬉しく思います。 弊社ではこの様な実験やテスト装置の開発や改造も行っております。お気軽にお問い合わせください。
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